出会い編「第二話」なかなか決まらない初デート

出会い編
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マッチしてから、やり取りはすぐに続いた。

返信も早いし、話も噛み合う。
正直、「今回はいい感じかも!」と思ってた。

自然な流れで、初デートの話になった。

「今度ご飯でも行こうよ」

そう送ると、相手もすぐにOKしてくれた。

ここまでは、何も違和感はなかった。

──ただ、ここから少しずつズレ始める。

日程を決めようとすると、なぜか毎回はぐらかされる。

「その日は予定があって…」
「シフトまだ出てなくて…」
「熱が38.8度あって…」

デートの日程は決まらないけど
すぐ連絡は帰ってくる。

最初は「忙しいのかな」くらいに思っていた。

でも、何度か同じやり取りが続いた時、ふと思った。

「あれ、なんでこんなに決まらないんだ?」

今思えば、この時点で気づけたはずだった。

「僕に興味がなくなったわけではないのかな?」
「まあ、ダメだったとしても次行くしかないかー」

そうやって自分で言い聞かせながら
この違和感を無意識に避けていたのかもしれない

でもその時の俺は、まだ“都合よく考えていた”。

──そして、ようやく日程が決まった。

正直、少しホッとしていた。
ここまで来るのに、思ったより時間がかかっていたからだ。

「じゃあ当日どこ行く?」

何気なく聞いたその質問に、返ってきた答えは予想外だった。

「家でよくない?」

一瞬、意味が分からなかった。

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まだ一度も会ったことがない。
画面越しでしか知らない相手。

それなのに、いきなり“家”

普通ならありえない話だと思う。

でもその時の僕は、どこかでこう考えていた。

「距離感近いタイプなのかな」
「むしろラッキーかも」

今思えば、完全におかしかった。

でも、あの時は――

その違和感よりも、“誰かと一緒にいたい”って気持ちの方が強かった。

だから僕は、深く考えずにこう返していた。

「いいよ」

この一言が、全部の始まりだった。

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